スマカメをモバイルルーター&モバイルバッテリーで屋外運用するコツ

※画像はCS-QR10ですが、他のスマカメシリーズも対応です。
スマホで見られるネットワークカメラ『スマカメ』シリーズ製品をすでにご利用いただいていますでしょうか? 無線LAN、そしてクラウドの仕組みによって、比較的設置場所が自由な『スマカメ』ですが、それでも「無線LANの電波が届く範囲」、「ACアダプターを接続できる場所」という制限があります。今回は、そのふたつの制限を取り除き、屋外でも好きな場所で運用するための方法をご紹介いたします。

●モバイルバッテリー運用編

まずはモバイルバッテリーの運用方法からご説明いたします。必要なものはUSB給電ケーブルと、モバイルバッテリーを用意するだけ。
※画像はCS-QR10ですが、他のスマカメシリーズも対応です。
目安として6000mAhの容量のモバイルバッテリーであれば、『スマカメ』を約10時間動作させることが可能です。『スマカメ』はなかなか低消費電力ですね!
※上に掲載した連続動作時間は、この記事のために実測した数値であり、弊社として保証するものではありません。

●モバイルルーター運用編

モバイルルーターとの接続はWPS機能を利用して接続するのが手っ取り早いです。『スマカメ』→モバイルルーターの順番でWPSモードを実行すれば、数分で自動的に接続されます。
モバイルルーターのほとんどがWPS機能を用意しています
もし周囲に無線LANの電波がたくさん飛んでいて、WPS機能でうまくつながらない場合は、手動で接続しましょう。スマカメアプリで“メニュー”→“カメラ設定”→“詳細設定”→“無線LAN設定”から、手動でモバイルルーターを登録することが可能です。
ルーターは手動で登録できます
設定はすべて完了。これで、「無線LANルーターの場所に縛られず」、「ACアダプターを必要とせず」、『スマカメ』を自由自在、好きな場所で利用することができるわけです。
さて最後に心配される方が多いであろう、ふたつの疑問についてQ&A形式でご回答いたします。
Q.モバイルルーターがスリープに入らないか?
A.モバイルルーターはまったく通信を行なっていないと、自動的にスリープモードに入る機種がほとんどです。ですが『スマカメ』は、「ポーリング」と呼ばれる通信を30秒置きにモバイルルーターに対して行ないます。モバイルルーターのほとんどがスリープモードに入る時間を5〜10分に設定しているので、『スマカメ』とモバイルルーターを接続している間は、モバイルルーターがスリープモードに入ることはありません。
Q.パケット通信料が青天井にならないか?
A.『スマカメ』はアプリで映像を表示しているとき以外は、上記のポーリング以外はデータ通信を行ないません。ポーリングによる通信量はごくわずかですので、パケット通信料を心配する必要はないでしょう。なお『スマカメ』は動画の形式にH.264を採用しており、映像再生時も1分間で2〜3MB程度と通信量が低く抑えられています(Motion JPEGを採用している他社製ネットワークカメラは1分間で約38MBとなります)。
ぜひ屋外利用をお試しください!
家やオフィスなどの屋内だけでなく、屋外の好きな場所に設置して“見守り”できる『スマカメ』を、ぜひご活用ください。公園に来る野鳥などの観察に利用するのも楽しいかもしれませんね!

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